風立ちぬ

『風立ちぬ』宮崎駿監督を見にいった。

 
久しぶりにメジャーなというか、大きな劇場にいったのでなんか場違いな感じで落ち着かなかったが…。
これは、モノづくりのための映画なのであります!とハッキリと言い切れるため、ブログに記す次第である。

 
主人公はモノづくりの鏡なのであります。

 
劇中の台詞に「人殺しの機械とかではなく、美しいものをカタチにするだけだ。」的な発言がありました。
“夢は狂気をはらむ、その毒もかくしてはならない。美しすぎるものへの憬れは、人生の罠でもある。美に傾く代償は少くない。”
まさに真髄をついているというか、おそらく監督自身の言葉としてのコチラに響いてくるものがあった。

 
劇中に何度も「美しい」という言葉がでてきます。そして、その時代の「美しい風景」。「美しい時間」。
ついこの間までそこにあったような気分でいるのだが、そのノスタルジックな美は、もう忘れ去られた…。
おそらく現代においては、途切れた遺伝子なのかもしれない。
モノづくりの熱さ。それも忘れ去られた出来事なのかもしれない。

 
ただ、わたしの脳髄を揺さぶる何かが、まだそこに残っている。
左手で愛する人の手をにぎり、タバコを吸い、右手でモノをつくる。
ギリギリな状態でも、何かに取り憑かれている。
今日でも大いに共感できる。
正しい、間違っている、といったことではないのだ。

 
そこのキミ、今、戦前になぞらえている。私たちは、何に取り憑かれているのだろうか?